脚の長さコーディネーター ®とは…
脚長差によって起こる問題点を適切に把握し、各人に最適な脚の長さをコーディネートできる専門家のことを指します。
脚長差を見極めて
効率の良い予防指導へ
脚長差には2種類あります。
器質的脚長差
先天性または発育期の成長抑制による骨格、変形性関節症などの変性疾患、人工関節置換術後などの術後後遺症
機能的脚長差
骨格ではなく、関節の動きや身体の使い方の誤学習
90%の人が1.0cm以下の脚長差があることをご存知でしょうか。(n=573)
J.Eric Gordon:Leg Lengh Discrepancy:The Natural History,Woltters Kluwer Health,All rights reserved 2019,pp1-4
つまり、ほとんどの方に数mm単位の脚長差があります。
この実態を把握した上で、的確に脚長差を見極めることが重要なのです。
脚長差を捉えることは、日常に欠かせない
”歩行”に直結する身体評価です。
効率の良い運動指導には必須の項目です。
脚の長さコーディネーターの講習では、数多くの臨床経験を積んだ理学療法士が、
”評価すべき身体機能”、”アセスメント”方法をお伝えします。
脚長差の問題点とは?
1.0cm以下の脚長差の割合(n=31)

ジムの利用者のうち、
跛行がある方の脚長差は
平均0.54cmでした。
(2019年1月~2019年12月調査 by studio UPRIGHT)
立位姿勢、歩様(歩き方)が大きく変化します。
一般的に
先行文献によると、非補高側(短脚側)では、1.0cmの脚長差で筋活動に有意差がみられたという報告があります。
本多裕一:補高による脚長差歩行時の股関節周囲筋活動に関する一考察.理学療法学Supplement,2009,A3O3009
実は、3cm未満では
- 歩行中の筋活動に有意差は見られない
- 補高の処方も必要がない
と言われているのが現状です。
柿本信一:脚長差が歩行中の体幹加速度の変動性に及ぼす影響についてpp69-75
しかし!
変形性膝関節症で手術をした人の
脚長差の割合(n=196)

変形性股関節症で手術をした人の
脚長差の割合(n=81)

J.Eric Gordon:Leg Lengh Discrepancy:The Natural History,Woltters Kluwer Health,All rights reserved 2019,pp1-4
つまり、たった1.0cm以下の脚長差であっても、歩行中の代償動作につながり股関節や膝関節で代表される変形性疾患にも影響を及ぼしていることが考えられます。
補正(インソール)による効果は?
補正により筋骨格系の疼痛 (n=349)

先行文献によると、補正後、
88%の方が
筋骨格系の疼痛が軽減した
と報告されています。
J.Eric Gordon:Leg Lengh Discrepancy:The Natural History,Woltters Kluwer Health,All rights reserved 2019,pp1-4
脚長差を補正後の利用者の声(studio UPRIGHTより)
「腰の痛みが全くなくなりました!」ー60歳代男性
「安定して歩けるようになりました。」ー20歳代女性
脚の長さをコーディネートする
当協会では3つの柱を軸に進める事を奨励しております。
② 補正(インソールによる調整)
左右差が生じていた場合、短脚側に対して1mm単位のインソールを装着していきます。
その上で実際の立位アライメントや歩行観察を行い、正常に導けるかを確認していきます。
「脚の長さコーディネーター®」の資格認定者は補高用インソールを仕入れ価格にて注文が可能です。
インソール販売ページはこちら
■使用するインソール■
1mm単位で補正が可能な補高用インソール(ポロン)を使用します。
(規格:1mm、3mm、6mm)
そのため、個々の脚長差にあった補正が可能です。
また、踵に挿入式のため、調整が行いやすいのが特徴です。
③ 運動指導
脚長差が生じていた場合、インソール着用下での歩行練習や立位でのトレーニングを中心に指導していきます。
また、個々の身体機能に合わせて、その他の身体機能面に対する指導も組み合わせていきます。
脚の長さコーディネーター養成コース
主な内容
器質的・機能的脚長差の見分ける実技評価
骨模型を用いた骨盤や脊柱等の触診の実技演習
歩行観察と歩行アセスメントの実技演習
参加者同士による脚の長さコーディネート
■歩行の評価■
脚の長さコーディーネーター ® は歩行の様子を肉眼での観察だけではなく、動画撮影を奨励しております。
以下のように切り抜き、正中線を引くことで軽微な左右への動揺にも着目し評価を行います。
何よりも、対象者へ現状の歩容を分かりやすく解説し、普段の歩きをどう気をつけるかを指導できるところまでが目的です。
<概要>
e-learning講習+実技講習セット (8時間)
脚の長さコーディネーター ® 講座動画(2時間)視聴
+
実技講習会(6時間)
受講料:23,100円(税込)
資格認定の流れ
① e-learning講習と実技講習を受講
↓
② 申請期間内に申請書類を提出
↓
③ 理事より承認
↓
④ 登録料のお振込
↓
⑤ 事務局より、資格登録・インソール受注方法の連絡
↓
⑥ 資格認定証を発行
注)申請書をご提出いただいてから、資格登録の連絡、認定証の発行までは早くて約2~3週間のお時間をいただきます。インソールの受注等をご検討される方は余裕を持った申請登録の手続きにご協力をよろしくお願いいたします。
資格登録料:8,800円(税込)
本年度の申請期限:e-learning講習ならびに実技講習を修了した講習日より1年以内に以下の申請書を提出すること。申請書の指定様式 EXCELかPDFへご記入ください。
申請書類 送付先:事務局までメールまたは郵送にて送付してください。
メール:info@healthfoundation.or.jp
郵送:〒192-0082
東京都八王子市東町3丁目9番地鈴木ビル2階
日本ヘルスファウンデーション協会 行
「脚の長さコーディネーター®」の資格認定後の権利:
仕入れ価格にて補高用インソールを注文することが可能になります。
※上級資格:「脚の長さコーディネーター指導員」
脚の長さコーディネーターとして、一緒に”効率の良い運動指導”を広めて行きませんか。
資格条件(1、2、のどちらも満たすこと)
- 実務で100名以上のコーディネート実績
- 5名分のレポート提出
登録費:16,500円(税込)
【お問合せ先】一般社団法人日本ヘルスファウンデーション協会事務局 メール:info@healthfoundation.or.jp