脚の長さ
脚長差(きゃくちょうさ)とは?
「脚長差」とは、左右の脚の長さに違いがある状態を指します。慣れてしまって普段違和感を感じない方も、脚長差の数ミリの差で骨盤の傾きや背骨の湾曲などにつながり、体への影響していることがあります。
例えば、ヨガマットを片足の下に敷いてみると、違和感を感じるかもしれません。多くの方の脚長差は、一般的なヨガマットのように3〜6mm程度あります。
短時間なら違和感だけですが、長時間立ったり歩いたりすると、体への負荷が増します。一般的に医療の対象となる脚長差は3cm以上ですが、多くの人がこれに該当せず、対象外とされています。
どんな問題が起こる?
脚長差によって起こる不調としては、腰痛や膝痛が代表的です。また、側弯症の原因にもなり得ます。
脚長差の原因は?
脚長差の原因は、ライフステージによって異なります。
(1) 成長期に起こる脚長差
成長期には、ちょっとした習慣が将来の美しい姿勢に影響を与えることがあります。たとえば、スポーツの練習や無意識にしている休めの姿勢など立ち方の癖が、片脚の成長を抑制してしまうことも。
スポーツでは片脚に体重をかけ続けることが多いですよね?そうすることで、脚の長さに差が生まれることもあるのです。また、立ち姿勢も重要。休憩中に常に同じ足に体重をかけるのは、姿勢にも影響します。短時間では問題ないですが、続けると将来の姿勢に悪影響を与える可能性があります。
(2) 成長期を過ぎてから起こる脚長差
成長期を過ぎても、怪我や関節の変形が原因で脚長差が生じることがあります。例えば、関節軟骨の損傷や膝の変形がその一例です。
脚長差は治る?
大人になってから脚長差に気づいた場合、残念ながら脚長差そのものを治すことは難しいです。骨や軟骨の形、長さが変わってしまっているため、基本的にはご自身の骨格特性として受け入れ、共に人生を歩んでいくことが必要です。
脚長差による不調を起こさないために
視力を補うメガネと同じように、脚長差を補正することで、不調を予防できます。脚長差の補正には、特別なインソールである「補高用インソール(足底板)」の使用がおすすめです。
自分の脚長差を正確に知るには、専門家による測定が必要です。脚長差を測定する専門家である「脚の長さコーディネーター」は、骨盤の左右の差を測定し、1mm単位のインソール調整を行います。さらに、歩行中に不自然なストレスがかかっていないか、他の骨格の影響を受けていないかなども細かくチェックしてくれます。
気になる方は、ぜひ問い合わせてみてください。